成行注文(成り行き注文)
成行注文とは?
成り行きとは、購入または売却する際に、値段を指定しないことを指します。
成行注文は、その名のとおり、「相場の成り行きを見て発注する方法」という事です。
これは株式の注文方法と同じで、
現在表示されている値段(為替レート)=現在の成り行きのまま、
手早く買いたい・売りたいといった場合に使用する注文方法です。
レートを指定せずに、為替動向を見ながら注文ができるので、
その場で注文が出せて売買も成立しやすいという特徴があります。
また、発注とほぼ同時に約定するため、急な下落時など、時間を優先する状況ではとても有効な注文方法です。
「マーケット注文」「クイックトレード」「リアルタイムトレード」などと呼ばれることもあります。
ただし、相場は常に動いているので、
発注した時に見た値段と、実際に約定したあとでの値段が異なる場合があります。
約定された後でなければ、実際にいくらで売買されたのかが分からないのです。
例えば、
1ドル=110円50(bid)-55(ask)銭といったレート表示のときに、
成り行きで買い注文をしたら、約定レートが115円55銭だったといった事になります。
これが115円54銭なら大歓迎ですが、115円56銭だったりすると不満ですよね。
成行注文をするときは、
買い注文では表示レートよりも高く買い、売り注文では表示レートよりも安く売る、
といったように、ある程度不利な条件になる事を加味して発注する必要があります。